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東芝、白色LED事業強化へ米企業の事業買収

2013年4月23日 (火)

M&A東芝は23日、白色LED事業を強化するため、LED照明機器メーカーの米国ブリッジラックス社と同社の白色LEDチップ開発に関する資産を買収する契約を締結した、と発表した。

東芝とブリッジラックス社はシリコン基板上にガリウムナイトライドを結晶成長させる技術を使用した白色LEDチップを共同開発しており、昨年12月には照明用の白色LEDランプを発売したが、さらに事業展開を強化するため、ブリッジラックス社の白色LEDチップ関連の技術を含む資産を買収するとともに、その研究開発部門の従業員を雇用することにしたもの。

今回の買収で、ブリッジラックス社の高度な技術・知見と、東芝の半導体量産技術を融合させることで、白色LED製品のラインアップを充実させるとともに、量産規模も拡大し、競争力の強化を図る。また、今回買収する資産を活用し窒素ガリウム(GaN)パワー半導体の開発、製品展開も加速させる。

白色LEDは照明や車載機器などに用途を拡大しており、市場規模は2016年度に1兆2500億円になると予測されていることから、東芝はディスクリート事業で、白色LED事業をパワー半導体と並ぶ注力分野に位置付け、今後も積極的に事業を強化するとしている。