東芝、加賀東芝で白色LED素子の量産を開始

拠点・施設東芝は25日、LED照明や液晶テレビのバックライトなどに利用される白色LED素子の量産を開始すると発表した。ディスクリート製品の量産拠点「加賀東芝エレクトロニクス」（加賀東芝）の200ミリメートルウェハー対応の製造棟内に白色LED素子の量産ラインを構築し、10月から量産を開始する計画。

同社は、「GaN-on-Silicon技術」と呼ばれる技術を用いたLEDチップの開発を進めており、ことし1月から米国の白色LED製品メーカー「ブリッジラックス社」と白色LED素子を共同開発している。

ブリッジラックス社の結晶成長技術とLEDチップ構造に、東芝の高い製造技術を組み合わせることで、共同開発の成果として最高614mWの光出力を実現したチップの試作に成功。この成果を生かし、白色LED素子の量産を開始するもの。

白色LEDは近年、低消費電力、長寿命という特性で照明や液晶テレビのバックライト向けなど用途が拡大しており、白色LED素子の市場規模は2011年度の7000億円から13年度には1兆円になると予測されている。