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アルプス電気、韓国でR&D棟竣工

2013年4月25日 (木)
韓国アルプスでR&D棟が竣工

韓国アルプスでR&D棟が竣工

荷主アルプス電気は24日、韓国現地法人の韓国アルプス(光州広域市)が車載、民生市場向け製品の開発・設計フロア、生産ラインを配した「R&D棟」を新設し、23日に竣工したと発表した。

R&D棟は、車載市場向け製品の開発機能を強化するとともに、次世代の民生市場向けモジュール製品の研究・開発を加速させる狙いで新設した。

具体的には、車載用スイッチ・モジュール・センサ、ホーム・モバイル用インプットデバイス、通信モジュールなどの開発を進める。韓国だけでなく、グローバルビジネスの拡大に備えた生産キャパシティを確保する狙いもある。

今回の建設に際し、同社は昨年4月に光州広域市と投資協約を締結し、同年5月に着工。23日に地上3階建て、延床面積1万平方メートルの新棟が竣工した。

1階に部品実装などを中心とした製造ラインを、2階に開発・設計部門を配し、3階は将来の拡張に向けた準備スペースを配置する。

韓国アルプスは、1987年にアルプス電気と韓国・金星社(現LGエレクトロニクス)との合弁会社として設立。当初からテレビ用チューナーや民生用磁気ヘッドなど民生機器向け、マイクロプリンタやPC用キーボードなど情報機器向け、ゲーム機用コントローラなど、幅広い市場に向けた製品を生産していた。

また、早くから自社内に金型加工、部品加工を取り込み、金型製作から組み立てまでの一貫生産を確立している。90年代初頭には車載用スイッチの生産を開始するとともに設計部門、営業部門を設置して、韓国内の車載ビジネスにも参入。開発、生産、営業を擁する自立企業に成長。LGエレクトロニクスとの合弁契約は96年に解消している。

アルプス電気は今回のR&D棟の新設で、韓国電子産業、同自動車産業へスピーディーな製品開発、供給が可能になるとともに、グローバルでのビジネス拡大、競争力の強化を図るとしている。

■R&D棟の概要
所在地:韓国光州広域市河南産業団地韓国アルプス内
延床面積:1万524平方メートル(3階建て)
フロア構成:1F部品実装ライン、2F開発・設計部門、3F拡張用準備スペース
竣工:2013年4月23日