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東海クラリオン、AI死角監視カメラの導入事例公開

2024年10月9日 (水)

▲トレーラー向け巻き込み警報カメラシステム A-CAM (出所:東海クラリオン)

サービス・商品車載機の専門商社、東海クラリオンは8日、トレーラー向け巻き込み警報カメラシステム「A-CAM」を採用した村山運送(東京都江東区)の導入事例を同社のホームページで公表した。

A-CAMはAIカメラを搭載しており、トレーラーの左側面近くに人や自転車、バイクなどが接近していることを検知すると、インジケーターが危険度に応じて、緑、黄、赤色に点灯。危険が迫るとブザー音で警告する。

検知範囲は左側面から4.5メートル、後方14メートルと広く、オプションで運転席にモニターも設置できる。

また、AIがバイクや自転車が走行中かどうかを判断し、駐輪中の自転車などには反応しないなど、誤作動は少ないのが特徴で、ソフトウエアがアップデートされると、AIが追加学習するため、機器を更新する必要もない。

村山運送は関東-福岡間のフェリー貨物運送を手掛けており、海上コンテナ積載用のトレーラーを14台保有している。A-CAMの導入を検討したきっかけは、2024年に起きた大型トラックによる巻き込み事故を同社の金沢社長がニュースで見たことで、ドライバーが「縁石に乗り上げたと思った」と供述していると知り、大型車の死角の危険性を改めて痛感。「不幸な被害者を出したくない」「従業員を加害者にしたくない」と考えたという。

導入の検討にあたっては、3か月間のトライアルを実施。走行ルートや年齢などが異なる3人のドライバーが運転するトレーラーに装着して試験。ドライバーの意見を聞きながら仕様の調整もでき、スムーズに導入できたという。

A-CAMは赤外線も搭載しているため、夜間時でも側面の状況をモニターの鮮明な映像で確認可能。実際、夜間走行中、ミラーでは見えなかった自転車の接近を警告音で察知し、モニターで確認することで事故を防いだケースがあった。

村山運送A-CAM トレーラー用導入事例

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