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AIカメラがトレーラーの死角監視、東海クラリオン

2023年5月8日 (月)

▲A-CAM(出所:東海クラリオン)

サービス・商品車載機器を取り扱う東海クラリオン(名古屋市中区)はこのほど、トレーラーをけん引する大型トラック左折時の死角を検知するAI(人工知能)カメラ「A-CAM」(エーカム)の取り扱いを開始した。左折時にトラクターヘッドが曲がることによってミラーで確認できなくなる後方の三軸目付近を検知できるよう設計した。

同社と台湾メーカーが共同開発したエーカムは、専用レンズにより、左折時に死角となる車両側方と後方3軸目の視野をカバー。直進時はヘッド先端から後方に14メートル、側方5メートルの範囲にいる歩行者や自転車などの交通弱者を検知できる。交通弱者の車両への接近はLEDの点灯でドライバーに知らされ、さらに接近すると警報音が鳴る仕組みとなっている。

検知範囲はトレーラー独自のヘッドの動きに合わせ、ウインカーと連動して検知範囲を最適化する。ヘッドが曲がった際にミラーでは確認できない3軸目部分も検知できるだけでなく、モニター上で死角をなくすことが可能だ。

▲A-CAM稼働イメージ

従来の類似サービスとしてミリ波レーダーがあるが、取り付けに対応していない車両が多い。また、レーダーの特性上、道路設備などにも反応してしまい、人が近くにいない状態でも警報が鳴ってしまうケースもあり、肝心な場面でスイッチが切られるといった現状があるという。

エーカムはヘッドだけで完結しているため、すべての形状のトレーラーに取り付け可能。ヘッドの施工だけで事故対策できるため、休車時間の短縮やコストの抑制に寄与する。また、警報はウインカーを点けたときのみ作動する仕様とし、自転車などが並走しているときに警報音が鳴り続けるのを防ぐ。

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LOGISTICS TODAY編集部
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