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富士ゼロックス、国際輸送ステータスを可視化

2013年5月17日 (金)

国際NECとGXSは16日、富士ゼロックスに、生産拠点から国内外の販売会社への輸送中製品の位置・在庫情報を確認できるクラウドサービスを提供した、と発表した。

富士ゼロックスは2月から中国・日本間の輸送品でサービスの利用を開始し、このほど中国・北米・欧州間でも利用を開始した。今後は中国・アジア各国間へ展開するという。

NECとGSXが提供したサービスは、NECの物流統合クラウドサービス「NeoSarf/Logistics」とGXSのグローバル対応企業間データ連携クラウドサービス「GXSマネージドサービシズ」を組み合わせたもので、富士ゼロックスの貿易ノウハウを活用した。

富士ゼロックスは、中国や日本国内でデジタル複合機やプリンタなどを生産、日本・アジアパシフィック各国で販売し、北米・欧州などに輸出しているが、これまで海外の販売会社などから多数の緊急な納期問合せに対して、工場や輸送業者に都度確認した上で回答していた。また、海外の販売会社では輸送遅延に備えて多めの在庫を確保していた。

今回、GXSマネージドサービシズを利用して収集した40社の輸送業者の輸送ステータスを「NeoSarf/Logistics」のデータベースに登録し、物流にかかわる販売会社、需給部門、生産拠点などの管理番号で検索しても、輸送中製品の現在ステータスを把握できるようにした。

これにより、富士ゼロックスはリードタイムが長い国際輸送でも、きめ細かな管理ができるようになり、納期問合せへの回答の迅速化や、在庫の削減、洋上にある製品へのオーダー引当て、生産計画精度の向上など、需給コントロールの強化につなげる。