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日野自動車、北米向け認証で2195億の損失

2024年10月29日 (火)

財務・人事日野自動車(東京都日野市)が29日発表した2025年3月期の第2四半期(中間期)決算では、25年3月期の通期連結業績予想は直近から修正し、売上高が500億円増の1兆6500億円、営業利益100億円増の300億円、純利益は未定から2200億円の赤字に変更した。

通期連結業績予想においては、海外売上台数やトヨタ向け車両の台数減が見込まれるものの、為替円安の影響や諸経費の軽減などにより、売上高・営業利益・経常利益は前回発表予想を上回る見通しとなった。純利益については4月25日の決算発表時において、認証問題の対応が継続し、合理的な業績予想の算定が困難であることから未定としていたが、北米認証関連損失を計上したことなどを踏まえ下方修正した。

北米向けエンジンの認証問題にかかる損失として、米国当局との認証問題に関する和解に伴う費用及びカナダ訴訟の和解金について、現時点で合理的に見積もり可能と判断した範囲において、北米認証関連損失として特別損失に2300億円計上した。今後の米国当局との交渉等の結果、追加の損失を計上する必要が生じる可能性があり、米国以外の国における認証問題に関連して負担する可能性のある費用や、カナダ以外の訴訟に関する和解金等は今回計上の損失には含んでいない。

国内のトラック・バス市場は、部品供給の改善等に伴う各社生産の回復により、総需要合計では80万4000台と前年同期に比べ3万7000台(4.8%)の増加。国内売上台数は、出荷再開した大型トラックの一部車型の販売が好調なことにより、トラック・バス総合計で20万6000台と前年同期に比べ1万5000台(7.7%)増加。海外のトラック・バス市場は、主にアセアンでの販売減により、海外売上台数はトラック・バスの合計で45万9000台と前年同期に比べ2万4000台(4.9%)減少。これらの結果、日野ブランド事業のトラック・バスの総売上台数は66万5000台と前年同期に比べ9000台(△1.3%)減少した。

今期は累計で、売上高が前年同期比12.2%増の8475億4600万円、営業利益が同256.1%増の24億9600万円、最終損益は2195億9800万円の赤字だった。

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LOGISTICS TODAY編集部
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