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輸送用バッテリーリサイクル市場は10年後2倍に

2024年10月31日 (木)

調査・データ米市場調査会社Panorama Data Insights(パノラマデータインサイト)は31日、世界の輸送用バッテリーリサイクル市場は2022年から31年までの間に、現在の2倍の103億ドルの規模になるとの予測を公表した。

同社によるとハイブリッド車や電気自動車などに使われたバッテリーを解体、回収し、リサイクルする同市場は、22年に51億ドルの規模だった。バッテリーにはコバルトやリチウム、ニッケル、希土類金属などの貴重な材料が含まれ、さまざまな産業用途に利用できることから、今後も31年にかけて年平均8.2%の成長を続け、2倍の規模にまで拡大する。

材料の再利用だけでなく、リサイクルされていないバッテリーには有害な物質も含まれていることから水質汚染や土壌劣化の恐れがあり、環境意識の高まりもリサイクル市場の活性化を後押しする。また、化石燃料のコスト高騰と供給量の減少によって、消費者の間ではリサイクルバッテリーを使ったハイブリッド車や電気自動車に移行する動きも見られる。こうした傾向も同市場の需要を押し上げる要因となっている。

地域別に見ると、欧州は、環境対策や持続可能性への関心の高まりと、電気自動車メーカーの集積によって市場をリードする立場にある。リサイクルの取り組みにも積極的で、今後も市場のけん引役になるとみられる。

また、アジア太平洋地域も、好景気と電気自動車のメリットに対する消費者の意識の高まりで、最も急成長している市場となっている。この地域では、電気自動車の普及拡大とインフラ整備の進行が市場の成長を支えている。

用途別でみると、緊急バックアップやフォークリフト作業、UPSシステム、重機械などに使われる産業用バッテリーが有望な成長分野と見られる。

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LOGISTICS TODAY編集部
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