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ONE、年末商戦の輸送前倒しで2Qは大幅増益

2024年11月6日 (水)

財務・人事オーシャンネットワークエクスプレス(ONE)は10月31日、2025年3月期第2四半期(4-9月)の決算を公表した。アジア-北米航路やアジア-欧州航路で消費者需要が堅調だったうえ、アメリカの消費が旺盛なことに加え港湾ストライキによるサプライチェーンの混乱への懸念から7、8月に例年より早い繁忙期が訪れたため、2Q(7-9月)の税引き後利益が前年同期の10倍以上になるなど増収増益となった。

発表によると、上半期(4-9月)の売上高100億7500万ドルで前年同期比27億6000万ドル(38%)の増。EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)は36億300万ドルで同23億9700万ドル(199%)増、EBIT(支払金利前税引前利益)は25億3200万ドルで同21億1600万ドル(509%)増だった。税引き後利益も27億7800万ドルで、20億7800万ドル(297%)増と利益が大幅に伸びた。

利益が前期に比べて増えたのは、主に不安定な世界情勢が要因となっている。中東情勢の悪化で紅海ルートの危険が高まり、アジア-欧州間の輸送は喜望峰ルートを使わざるを得ないなど、国際輸送環境が不安定なため、年末商向けの出荷を早める動きが出て、7、8月は輸送量が急増。それにともない、運賃水準も上がった。これによって、2Qの税引き後利益が前期の10倍以上の19億9900万ドルになるなど、例年より高い水準での売り上げや利益につながった。

通期の見通しでは、前倒しされた年末商戦関連の輸送が9月以降鈍化するものの、新造コンテナ船の完成が続き、需給状況に好影響を及ぼすとみられる。こうしたことから、売上高を180億7500万ドルと見込み、税引き後利益を30億9500万ドルと、前回予想から3億5000万ドル上方修正した。

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LOGISTICS TODAY編集部
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