財務・人事イリソ電子工業(横浜市港北区)は5日発表した2025年3月期の第1四半期(中間期)決算で、通期予想を売上高が前期比40億円減の540億円、営業利益が同27億円減の43億円、純利益が同24億5000万円減の27億5000万円と下方修正した。
世界的な自動車販売の伸び悩みや、EV市場の減速、インダストリアル市場の低迷継続を受け、売上高は前回予想を下回る見込み。利益面においても、操業度減少に伴う固定費の削減、売上高の減少に加え、原材料価格高騰などにより前期実績値を下回り、前回予想を下回る見込みとした。
主要事業領域である自動車市場は、前年度後半からの中国や欧米でのEVの販売不振、日本での認証不正問題などを背景に自動車生産の減速感が見られた。モビリティ市場では前期における新ERPシステムへの切り替えに向けた一部顧客での安全在庫確保による売上増の反動減に加え、xEV(EV、FCHV、PHV、HEV)向けのパワートレイン分野で主要地域でのEVの販売不振や日本での不正検査問題などによる市場の減速の影響を受けた。さらに25年4月の操業を目指す秋田新工場建設費用として固定費が増加。また、秋田工場新設による全生産拠点の体制・役割見直しを行うとした。
今期は累計で、売上高が前年同期比3.5%減の271億5900万円、営業利益が同36.1%減の21億1900万円、純利益が同65.6%減の10億8900万円だった。
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