財務・人事日本郵船(東京都千代田区)が6日発表した2025年3月期 第2四半期(中間期)決算の通期業績予想は、売上高が前期比300億円減の2兆5400億円、営業利益が同150億円減の2000億円へ下方修正した。純利益の変更はなかった。
変更の理由として、物流事業の航空貨物取扱事業は取扱量が堅調であることを見込むが、仕入れ価格の上昇により利益水準は前回想定を下回る見通し。ロジスティクス事業は欧州と東アジアにおける荷動きの鈍化を見込んだ。
今期の定期船事業は、コンテナ船部門で旺盛な荷動きと紅海情勢に起因する需給逼迫の継続により、市況は前年同期の水準を大きく上回った。ONE社においても前年同期比で運賃が上昇した結果、利益水準は前年同期を大幅に上回った。航空運送事業は主としてアジア発欧米向けの旺盛なEコマース需要や、半導体製造装置、自動車関連貨物の需要に支えられ、貨物取扱量は前年同期比で増加。また、需給の引き締まりにより運賃単価についても高い水準で推移した。
物流事業の航空貨物取扱事業はアジア発を中心とした荷動きの回復により前年同期比で取扱量は増加したものの、仕入価格の上昇により、利益水準は低下。ロジスティクス事業は欧州と東アジアにおける荷動きの減速が見られたものの、他地域での堅調な収益に支えられ、一定程度の利益水準を確保し、物流事業全体では前年同期比で増収減益となった。
今期は、売上高が前年同期比12.7%増の1兆3168億1600万円、営業利益が同17%増の1156億2800万円、純利益が同134.5%増の2658億9200万円と大幅な増収増益となった。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com