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違法設置リフト、点検実施の94.6%に「違反あり」

2013年5月31日 (金)

行政・団体国土交通省は5月31日、過去に事故を起こした違法設置エレベーターの一部に使用されていたリフトの製造・出荷メーカーの製品のうち、「適法に利用されていることが確認できない物件」と「これまで国土交通省へ違法設置エレベーターの疑いがあると情報提供があった物件」の緊急点検・フォローアップ状況(3月31日時点)をまとめた。

メーカー3社と情報提供物件合わせて1728台を点検した結果、「違反あり」となったのは実に94.6%に当たる1635台に上り、このうち873台は是正措置を行わずに使用を継続していた。

日本機器鋼業が製造・出荷したリフトは、468件の調査を行った結果、「違反あり」と判定された台数が429件に上った。このうち是正済みの台数は47件にとどまり、是正せずに使用を継続しているものも267件あった。

鈴木製機製のリフトでは、点検台数476台のうち、違反ありが463台、是正台数は15台で、312台が是正せずに継続使用していた。河原製のリフトは、点検台数232台のうち、違反ありが216台、是正台数は6台で、155台が是正せずに継続使用。

また、国交省に「違法設置エレベーターの疑いがある」と情報提供があった物件については、552件を点検した結果、527台が違反ありの判定となり、223台が是正。是正せずに使用を継続していたのは139台だった。

国交省はとりまとめ結果を受け、違反物件の所有者などに対して使用停止や是正などの適切な措置を講じるよう関係特定行政庁に改めて依頼した。