財務・人事NIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)が12日発表した決算によると、2024年12月期第3四半期の売り上げは前年同期比13.4%増の1兆90002億100万円、営業利益は同31.8%減の350億8300万円、最終利益は55.54%減の305億6400万円と増収減益となった。ヨーロッパのカーゴパートナーを連結に加えたことで増収となったが、航空、海運の利用費などのコストが上昇し、減益となった。
セグメント別では、国内は売上高は前年同期比1.6%減の9283億円、セグメント利益は前年比15.7%減の277億円の減益。鉄道貨物や自動車貨物、倉庫貨物のり取り扱いが増加したものの、航空貨物および海運貨物の販売単価下落の影響を強く受けた。
アメリカは、売上高は3.8%増収の1168億円増収となったが、各種コスト増の影響により、セグメント利益は40億円と前年同四半期に比べ33億円、45.7%の減益となった。
ヨーロッパは売上高は3698億円と2286億円、162.0%の増収となり、セグメント利益は91億円と16億円、21.6%の増益。航空貨物および海運貨物の販売単価の下落は継続しているものの、航空貨物は紅海危機による海運輸送からのシフト貨物などもあり取り扱いが増加したことに加え、cargo-partnerグループを新たに連結の範囲に含めたことにより増益となった。
東アジアの売上高は1267億円と前年同四半期に比べ116億円、10.1%の増収となったが、航空・海運利用費の上昇の影響で、セグメント利益は28億円と前年同四半期に比べ3億円、9.9%の減益となった。航空貨物は新規顧客やスポット案件の取扱いにより増加、海運貨物も欧米向け貨物が好調に推移した。
南アジア・オセアニアの売上高は1157億円と前年同四半期に比べ94億円、8.9%の増収となったが、航空・海運利用費の上昇の影響により、セグメント利益は35億円と前年同四半期に比べ34億円、49.1%の減益。航空貨物は自動車関連の取り扱いが増加、海運貨物も取り扱いが増加した。
警備輸送は売上高は514億円と前年同四半期に比べ6億円、1.4%の増収。セグメント利益は21億円と前年同四半期に比べ9億円、31.5%の減益。設定便の減便はあるものの、新紙幣切替に伴う対応などにより各種コストが上昇した。
重量品建設は産業機械、風力発電関連の取扱いが減少し、売上高は364億円と前年同四半期に比べ34億円、8.5%の減収となり、セグメント利益は33億円と前年同四半期に比べ16億円、32.9%の減益。
物流サポートは物流商品部門、整備製作部門の取り扱い減少などにより、売上収益は3040億円と前年同四半期に比べ68億円、2.2%の減収となり、セグメント利益は79億円と前年同四半期に比べ17億円17.7%の減益となった。
2024年12月期通期予想は売上高は前期比14.8%増の2兆5700億円、営業利益は同8.2%増の650億円、最終利益は8%増の400億円と据え置いた。
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