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日本郵船、空気循環システムで「環境賞」受賞

2013年6月12日 (水)

認証・表彰日本郵船は12日、同社グループのMTI(東京都千代田区)とともに、「空気を船底に送り込み、泡を発生させることによって船舶と海水の摩擦抵抗を低減させる空気潤滑システム」の開発・運用が評価され、2013年度「環境賞」(公益財団法人日立環境財団と日刊工業新聞社の共催)で優秀賞を受賞したと発表した。

この表彰は、1974年に環境庁(当時)の後援で開始されたもので「日本の環境保全活動の発展を図り、持続可能な社会の構築に資すること」を目的に、環境保全に関する調査、研究、開発、実践活動の画期的な成果や、成果が期待される個人、法人、グループを表彰する。

世界で初めて恒久的運用に成功したブロア(送風機)式空気潤滑システムは、2010年に同社グループ会社が運航するモジュール船2隻に搭載され、2年間の実証実験の結果、平均6%の二酸化炭素(CO2)削減効果が確認された。12年には、より喫水の深い大型船舶への搭載に適している世界初の掃気式空気潤滑システムを同社運航の石炭運搬船に搭載し、貨物の積載量に応じて4-8%のCO2削減効果が海上試運転で確認されている。

空気潤滑システムは、今回の受賞のほかにも、2012年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰の受賞や、世界的に権威あるシートレードアワード2013の「クリーンシッピング部門」でファイナリストに残るなど、国内外から高い評価を受けている。