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日本郵船、石炭船がシップ・オブ・ザ・イヤー受賞

2013年7月26日 (金)
シップ・オブ・ザ・イヤーを受賞した双洋

シップ・オブ・ザ・イヤーを受賞した双洋

認証・表彰日本郵船は25日、同社所有の石炭船「双洋」が、日本船舶海洋工学会が選ぶ「シップ・オブ・ザ・イヤー2012」を受賞したと発表した。

25日に行われた表彰式には、同社技術グループの洲之内満彦グループ長が出席し、表彰状を授与された。

シップ・オブ・ザ・イヤーは、90年から毎年、日本で建造された話題の船舶の中から、技術的・芸術的・社会的に優れた船が選考され与えられるもので、今回で23回目を迎えた。

同社グループは、90年の客船「クリスタル・ハーモニー」(現在の飛鳥2)に続き、2度目のシップ・オブ・ザ・イヤーの受賞となった。

最近では10年に同社グループの日之出郵船所有のモジュール船「YAMATAI/YAMATO」がシップ・オブ・ザ・イヤー2010の特殊船部門の部門賞を受賞している。

今回の受賞は、双洋の主機掃気バイパスを利用した空気潤滑システムを世界で初めて実船に搭載し、二酸化炭素(CO2)削減効果を実証した取り組みが評価された。

主機掃気バイパスによる空気潤滑システムは、主機の過給機から掃気(燃焼用空気)の一部を抜き出して船底に導き、船体と海水の摩擦抵抗を低減させてCO2削減効果を得るもので、喫水の深い大型船舶でもCO2削減効果が得られるシステムとして、今後多くの船舶への適用拡大が期待されている。

同社グループは、空気潤滑システムの展開を積極的に行っており、双洋に先立って世界で初めて恒久的運用に成功したブロア(送風機)式空気潤滑システムを10年に日之出郵船所有のモジュール船2隻に搭載。今後は新たに建造する自動車専用船へも搭載する。