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日本郵船、空気潤滑システムで環境技術賞受賞

2013年10月17日 (木)

認証・表彰日本郵船は17日、船舶省エネ技術「空気潤滑システム」の開発と運用が高く評価され、日本経済新聞社が選ぶ「2013年日経地球環境技術賞」で最優秀賞を受賞したと発表した。

一連の技術は、同社が大島造船所(長崎県西海市)、傘下のMTI(東京都千代田区)と共同開発した。

受賞した空気潤滑システムは、空気を船底に送り込み、泡を発生させることによって、船体と海水の摩擦抵抗を低減させ二酸化炭素(CO2)削減効果を得るもので、同社グループでは2010年に三菱重工業との共同開発によるブロア(送風機)式空気潤滑システムをモジュール船2隻に搭載し、世界で初めて恒久的運用に成功した。

また、より喫水の深い大型船舶への展開として、12年に大島造船所と共同で掃気式空気潤滑システムを石炭運搬船に搭載して実運用を開始。貨物の積載量に応じて4-8%のCO2削減効果が得られることが海上試運転時に確認された。