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商船三井、事故同型船を点検、派遣船は現場到着

2013年6月25日 (火)

話題商船三井は25日、同社運航のコンテナ船「MOLコンフォート」海難事故の原因について、「現段階で特定できていない」とし上で、同型船6隻に対して乗組員による点検を実施するとともに、製造した三菱重工業や船舶検査機関の日本海事協会と共同で、「すみやかに安全点検を実施する」と発表した。

点検対象となるのは、MOLクリエイション、MOLカリスマ、MOLセレブレーション、MOLコーレッジ、MOLコンピタンス、MOLコミットメントの6隻。既に三菱重工と共同で原因究明に向けた取り組みに着手しており、当面の措置として「船体にかかる力をできるだけ和らげるように運航上の配慮を講じている」という。

MOLコンフォートは、インド洋を航行中に船体が中央部で2つの部分に破断、自力航行不能に陥り、24日午後11時(日本時間)時点で船体前半部、船体後半部がそれぞれ北緯15度25分・東経67度53分付近、北緯13度48分・東経64度50分付近を漂流し、東北東へ移動を続けている。現場海域の気象海象状況は荒天が続いている。

積荷については、コンテナ貨物の一部が海上に流出したが、多数のコンテナ貨物が船体前半部、船体後半部に積載された状態。監視船1隻と曳航船3隻が24日に現場海域に到着しており、26日到着見込みの1隻と合わせて5隻で曳航の準備を進める。