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NACCS、港湾サブシステムで障害、全面停止

2013年6月27日 (木)

話題輸出入・港湾関連情報処理センター(NACCS)は27日、同社が運営するシステムのうち、港湾サブシステム(旧港湾EDI)の障害により、同システムが同日午前8時37分に全面停止したと発表した。復旧の見込みは立っておらず、数日にわたって停止する事態も想定される。

今回の障害は、港湾サブシステムのデータベースサーバーが異常な状態になったことによるものだが、原因は分かっておらず、同社は「原因解明をできる限り早急に行い、復旧に向けて最大限の努力をしていく」としている。

同社は、通関手続きをオンラインで処理するメインシステムのほか、かつて国土交通省が管轄していた港湾関連手続きシステムの旧港湾EDIを「港湾サブシステム」として運営しており、今回の障害では港湾サブシステムが全面的に停止した。

このシステムは2004年10月から運用を開始したものだが、メインシステムと異なり、バックアップシステムを持たないため、障害が発生すれば今回の事態のように、オンラインでの代替手段がなくなる。

このため、利用者は書面による行政手続きが必要となり、今後輸出入手続きの滞留に発展する可能性もある。

港湾サブシステムの全面停止後、利用者からは障害の内容や復旧の見通しなど150件程度の問い合わせが同社に寄せられているという。