調査・データ日本の農産物の生産から販売まで一気通貫で展開する日本農業(東京都品川区)は5日、11月より八戸港を利用した青森県産りんごの船舶輸送の本格稼働を開始したと発表した。
同社では、2024年問題による輸送力低下により、弘前支店がある青森県弘前市から京浜港までのトラック輸送にかかる時間は、適用前と比べ1本あたり10時間増加しており、製品の製造を前倒ししたり、人手不足により車両が確保できないケースが発生していたという。事業拡大をするにあたり輸送手段を確保するため、23年10月より国土交通省 東北地方整備局の支援のもと八戸港からの青森県産りんごの船舶輸送のトライアルを実施。3度の検証を行い、トラック輸送に比べ3-13%のコスト増加となるが、リードタイムやりんごの品質もトラック輸送と変わらず問題ないことが確認されたため、今回、本格稼働を開始した。
輸送方法として、青森県弘前市にある日本農業のりんご選果場から輸出するりんごを陸上輸送で八戸港まで運搬。八戸港よりRORO船またはコンテナ内航船で京浜港まで海上輸送し、京浜港からはコンテナ外航船で台湾や香港、タイなどのアジアを中心とした仕向国まで輸送する。海上輸送は25年1月までの期間中、週4本程度で実施し、陸上輸送と併用で最適化を図る。24年シーズンはさらなる青森県産りんごの輸出拡大を目指しており、185%増加する輸出本数に対して1割ほどの貨物を海上輸送する計画。
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