調査・データ帝国データバンク(TDB)は6日、今年の冬季賞与の動向に関する調査結果を発表した。冬季賞与の1人当たり平均支給額が前年より増加する企業は23.0%と昨年に比べ微減したものの、2年連続で賞与が増加する企業は12.0%と増えた。「運輸・倉庫」業界では、3割を超える企業で賞与が増加した。
調査結果によると、今年の冬季賞与の従業員1人当たり平均支給額について、「賞与はあり、増加する(した)」と回答した企業は23.0%だった。昨年は24.1%で、1.1ポイントの微減となった。一方、「賞与はない」と回答した企業は12.8%。特に「繊維・繊維製品・服飾品小売」は47.7%と突出して高く、ほぼ半数の企業が賞与を支給しないとしている。
業界別に見ると、2024年問題などで人材確保が課題となっている「運輸・倉庫」では「増加」とした企業が昨年の22.5%から8.4ポイント上昇して30.9%となり、唯一3割を超えた。
このほか、「建設」「製造」で24.9%、金融で17.9%が「増加」と回答し、「増加」の割合が2年連続で高まった。
全体で見ると、冬季賞与が2年連続で増加する企業は12.0%で、前年から1.7ポイント上昇した。
賞与を増やした運輸・倉庫の企業からは「値上げの効果が出てきている」「引き続きドライバー不足には拍車がかかり、人材の争奪戦が激化する」といった声が聞かれたという。
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