荷主三菱電機は30日、データセンターのサーバーなど情報通信技術(ICT)関連機器の給電を380Vの高電圧直流(HVDC)化し、システム全体の電力損失を低減させることで省エネを実現する高電圧直流給電システム「MELUPS DECO」を8月1日に発売する、と発表した。
NEDO委託研究の開発成果をもとに製品化したもので、高電圧直流給電により、システム変換効率が従来に比べて9ポイント向上するほか、直流380V給電(入力は交流200V)による、交流・直流変換段数削減などにより、電力損失を減らす。
システム変換効率は、従来の同社製交流200V給電に比べて9ポイント向上して97%を実現。高電圧化により、配線ケーブルの細径化ができ、設備コスト低減が可能となった。
また、同社独自の省エネ機能「ダイヤモンド・エコ・ドライブ」で、電力消費を節約する。負荷の稼働状況に応じ、並列運転中の装置運転台数を自動制御する。