調査・データマイナビ(東京都千代田区)は15日、直近1年以内にアルバイト採用業務に携わった会社役員・自営業含む20-69歳の会社員1500人を対象に実施した「アルバイト採用活動に関する企業調査(2024年)」の結果を公表した。
2024年のアルバイト採用目標数は平均44人で、4年連続増加し過去最高となった。採用人数は平均22.3人となり、採用目標人数に対する採用人数の割合を目標達成率として計算すると、50.6%(前年比4.5pt減)で過去最低だった。採用ニーズが高まるなか、思うように採用できず苦戦する企業が増えている。
採用活動の印象についての回答は「厳しかった」が46.8%と前年から0.2pt増加しており、引き続きアルバイト採用の難易度は高い状況という。「厳しかった」と回答した業種をみると「配送・引越・ドライバー」が61.1%で最も高く、前年から18pt増と大幅に増加した。
また、人材獲得のために実施した施策を聞くと「給与の増額(32.3%)」が前年同様に最も多く、次いで「シフトの緩和(23.4%)」「正社員登用制度の導入(22.2%)」も有効であることがわかった。
2025年のアルバイト採用の見通しを聞いたところ、「非常に厳しくなる」と「厳しくなる」の合計が55.2%で、4年間連続で増加した。また採用費を「増やす予定(23.7%)」は5年間連続で増加した。来年の採用見通しが厳しい理由をみると、「人手不足」のほか「他社求人の増加」「面接数の不足」が増加傾向で、人材獲得競争が激化している様子がうかがえる。
2025年の繁忙期になりそうな月を聞いたところ、3-5月の春季が41%となり、全時期で最も高かった。春季に繁忙期を迎える業種は「事務・データ入力・受付・コールセンター(58.6%)」が最も高く、次いで「配送・引越し・ドライバー(47.2%)」「軽作業(倉庫・物流(42.6%)」と続いた。また、繁忙期がある企業の62.8%が繁忙期にアルバイトの時給を上乗せして募集する予定があると回答し、時給の上乗せ率は平均4.5%だった。
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