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フジHD、スマート物流EXPOでM&Aの特別講演

2025年1月23日 (木)

イベント東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催中の「第4回スマート物流EXPO」は展示会場のほかにも、連日、特別講演や基調講演にも大勢が詰めかけている。23日に行われた特別講演「M&Aは人手不足の運送業を救うのか?成功事例から学ぶ」も会場内がほぼ満席と、運送業が抱える人材難への人々の関心の高さうかがわせた。

▲講演するフジホールディングス執行役員の川上泰生氏

登壇したのは、物流業界内でトップクラスのM&Aの案件情報を持つフジホールディングス(HD、港区)マーケティング部部長執行役員の川上泰生氏。まず、トラックドライバーを確保するためにM&Aに数多く乗り出す企業もあるなど、人手不足の深刻さを指摘する一方、川上氏は、「安い案件をたくさん買収して売上を伸ばした企業は100%失敗する」と断言する。そうした事例は買収目的が明確でなく、シナジー効果が得られないため、失敗に終わるのだという。

また、買い手側で特にNGなのは買収先の現場を訪れず、書類だけを見てM&Aを決めることだという。平日と休日の昼と夜に、現場を見ることで、再投資が必要かなど、買収後の設備計画などがシミュレーションできるメリットは大きいという。さらに、買収した企業の社員のモチベーションを上げるための社員面接の重要性を指摘。さらに、トイレが清潔だと求人がうまくいくなど、経験に基づくエピソードが披露された。

講演の後半は実際にフジHDが買収した企業の社員がパネリストとして登壇し、M&Aが行われた時のやり取りなどが紹介された。自らが手がけたM&Aについて川上氏が成功の理由として挙げたのは、買収先に対する投資を惜しまなかったこと。買収後、休憩室をきれいにして労働環境を改善するなど、新しく仲間となった社員のモチベーションを上げることの重要性に言及して、講演を終えた。

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LOGISTICS TODAY編集部
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