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北海道への半導体製造装置の航空輸送に成功、DGF

2025年1月28日 (火)

(出所:DHLグローバルフォワーディングジャパン)

ロジスティクスDHLグローバルフォワーディングジャパン(DGF、東京都墨田区)は28日、日本貨物航空(NCA、千葉県成田市)と共同で、新千歳空港(北海道千歳市)への初の半導体露光装置のチャーター輸送に成功したと発表した。オランダのアムステルダム・スキポール空港から新千歳空港まで、全4回のチャーター便を手配し、無事輸送を終えた。

同社によると、DGF半導体スペシャリストチームとNCAは緊密に連携して準備を進め、輸送に必要なインフラを整備。安全で効率的な半導体輸送を実現するための戦略を練り上げた。輸送支援を強化するため、他空港からハンドリング経験の豊富なスタッフを派遣するとともに、必要な設備を移設して現場での確実なオペレーション体制を構築した。

また、寒さの厳しい冬の輸送となるため、グランドハンドリング会社との連携も強化し、航空機からトラックへの積み込み時間を短縮できるようさまざまな対策を講じ、これらの準備によって、無事に製造装置の輸送に成功した。

千歳市では次世代半導体の国産化を目指すラピダスが、同市内での新工場建設を進めている。

ラピダスによると、オランダから送られたのは、ASML(オランダ)製のEUV露光装置で、最先端半導体の量産に対応している。今後、2ナノメートル世代半導体を実現するため、多くの半導体製造装置や搬送システムが工場に導入されていくという。

DGFとNCAは「国家プロジェクトともいわれる事業で輸送の一端を担うことができ、大変光栄。今後も北海道での半導体輸送を通じて、北海道のさらなる発展と、日本のものづくり産業の発展をサポートしていく」などとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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