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三井住友FL子会社、CREをTOBで買収へ

2025年1月29日 (水)

M&A三井住友ファイナンス&リース(FL)の100%子会社、SMFLみらいパートナーズは28日、物流不動産管理のシーアールイー(CRE、東京都港区)を買収すると発表した。29日からTOB(株式公開買い付け)を開始する。買収後も創業者がそのまま会長職に残るため、MBOにも該当するとしている。

SMFLによると、TOBの募集期間は3月13日までで、買い付け価格は一株1700円。TOBによる株式取得額は200億円を超える。TOB後は株式の強制買い取り(スクイーズアウト)などを実施し、最終的にはCRE株式の50.1%を取得し、残りは創業者で会長の山下修平氏の資産管理会社が保有する。これによって、東京証券取引所プライム市場に上場しているCREは上場廃止となる。

SMFLは、現在CRE株式の15.26%を保有している不動産投資ファンド運営などのケネディクスの親会社。CREは同日、TOBに賛同し、株主に応募を推奨すると発表した。

山下氏は、国内外で投資意欲が高まる中、厳しい不動産取得環境が続いているほか、日銀の利上げを背景に資金調達が困難になることも予想されることから、中長期的な視点に立った事業変革を検討していたといい、昨年6月にMBOによる経営立て直しを決断。7月にSMFLに協力を求めた。その後11月上旬からMBOに関する両社の本格的な協議を開始し、12月中旬にTOBの実施を決めたという。

上場廃止後も山下氏は会長にとどまり、現社長の亀山忠秀氏もそのまま続投する。

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LOGISTICS TODAY編集部
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