ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

自動ラストマイル配送市場は30年に60億ドル規模に

2025年1月30日 (木)

調査・データアイルランドの調査会社、リサーチ・アンド・マーケッツ(Research and Markets)は29日、世界の自動ラストマイル配送市場が2023年から30年にかけて年平均18.0%で成長し、3倍規模になるとした市場予測レポートを公表した。電子商取引(EC)重要とAIの進歩、持続可能で効率的な配送システムへの関心が市場の成長を牽引する。

同社によると、同市場の23年の規模は19億ドルと推定され、30年までに62億ドルに達すると予測される。

自動配送には、自動運転車両や配送ロボット、電動ドローンなどが使われるが、二酸化炭素の排出量が少なく、燃料の負担も軽減される。また、新型コロナ禍で非接触型の配送システムを求める声が高まったことも、自動配送の普及を後押ししている。こうしたことから、同社は、ラストマイルでの自動配送は、物流と都市交通に不可欠なものとなりつつあると指摘している。

自動配送が進んでいるのは食品・飲料業界で、特にビジネス街や大学のキャンパスなど迅速で非接触の配達が求められる密集した場所で、新鮮な食事や飲み物の配送に活用されている。医療分野でも医療用品や検査サンプル、処方薬の配送方法として関心が高まっている。

こうした状況を受け同社は、車両を使った自動配送分野は30年までに年平均17.4%成長し、42億ドルの規模に達すると予想。航空配送ドローン分野も年平均19.3%で成長すると見込んでいる。

地域別にみると、米国市場は23年に5億4780万ドルに達したとみられる。これに対し、中国市場は30年までに平均17.6%の成長率を見せ、9億6930万ドル規模に達すると予測している。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com