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アフリカ港湾産業、南ア以外の沿岸国も存在感増大

2025年1月30日 (木)

調査・データアイルランドの調査会社、リサーチ・アンド・マーケッツは29日、アフリカの港湾産業の現状に関する分析レポートを公表した。アフリカの主要な港の現状や課題、政府による支援、今後の予測などについて詳細に解説している。

同社によると、アフリカの港湾は、乗客や貨物の移動のほか、漁船の着岸施設としても重要な役割を果たしている。特に商業港は内陸国の輸送貨物を取り扱い、国際船舶交通に海上サービスを提供するなど貿易の中継地点となっている。

このため、いくつかの国では港湾能力の拡大や近代化プロジェクトで自国の港湾の競争力を強化してきた。港湾の近代化と拡張への投資は主に中国が主導しているが、UAEの存在感も増している。これらによって、これまで重要な役割を果たしてきた南アフリカに代わり、モザンビークやケニア、タンザニア、ナミビア、アンゴラ、ガーナ、トーゴ、コートジボワールといった沿岸国の存在感が高まってきている。

課題としては、老朽化したインフラと物流への信頼性の低さ、メンテナンスの行き届いていない設備の多さなどが挙げられる。また、病気の発生による国内の混乱のほか、紅海やアデン湾での商船への攻撃など地域の政情不安がリスクを高めている。

こうした現状を踏まえ、同社は「世界の海上貿易量は着実に増加すると予想され、アフリカ大陸自由貿易地域協定は、アフリカ域内貿易を大幅に促進する」と指摘。「アフリカも経済成長を続け、港湾部門の発展も加速していく」との見通しを示した。

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LOGISTICS TODAY編集部
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