財務・人事菓子メーカーのカンロ(東京都新宿区)は6日、6か年の中期経営計画を公表し、2030年度に売上高を500億円以上にするなどの目標を掲げた。主力のグミの売り上げ増を見込み、朝日工場(長野県朝日村)を増築し、27年7月にグミの生産ラインを新設する。24年12月期の売上高は317億7800万円で、営業利益は42億8400万円だった。
同社によると、24年までの中期経営計画期間中では、のど飴需要の高まりやグミの販売拡大などで、売上高や営業利益率などの財務指標が大きく目標を上回った。この間の年平均成長率は目標が5%以上だったのに対し実績は13.8%、営業利益率も7%の目標に対し13.5%だった。
同社は今後も国内グミ事業の成長が予想されるとして、グミの新製品開発や生産ラインの増強などで事業拡大を目指す。グミの生産ラインを増強するため、130億円かけて朝日工場を増築し、現在の2ラインから3ライン体制にする。これによって、生産能力は5割増強される。新たな生産ラインは今年10月に着工し、27年3月に完成。同年7月からの生産開始を目指す。
海外事業では、米国に集中して輸出を拡大し、本格進出に向けて事業基盤の構築を図る。26年ごろまでに現地法人を設立し、「ピュレグミ」を中心に販売を強化していく。また、中国や台湾、香港での販売拡大にも取り組んでいく。
こうした施策によって、飴・グミの主力事業で30年に410億円の売り上げを上げ、飴・グミ両市場で国内シェア1位を目指すとしている。海外事業については、全社売上高の10%に当たる50億円の売り上げを目標にした。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com