ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

内外トランスL決算、最終増収も競争激化で営業減益

2025年2月10日 (月)

財務・人事内外トランスラインは10日、2024年12月期決算(連結)は、売上高が前年同期比17.8%増の380億1600万円、営業利益が同1.5%減の41億3800万円、最終利益は3.7%増の31億5400万円と増収、最終増益となった。営業利益については単体の売上総利益が前年比で減少したことと、中期経営計画の成長戦略として積極的に行った人材投資などによるグループ全体の販管費の影響があった。一方、円安による為替差益が増加したことにより純利益は前年比で増加した。

日本事業は売上高が11.5%増の249億4700万円、セグメント利益は7.1%減の27億3600万円だった。国際貨物輸送事業は海上運賃の上昇と円安により増収となったものの、競合他社との競争激化などによる売上総利益率の低下と、人件費の増加などにより販管費が膨らんだことで減益となった。国内子会社について、ユーシーアイエアフレイトジャパンは主力とする航空輸送において大口案件を獲得したこと、各営業所での営業活動により取扱が増加したことなどにより売上高、売上総利益は前年比で増加した一方、販管費が増加し利益は前年比で減少した。フライングフィッシュは、新システムの導入などが取引の拡大に繋がり、増収増益となった。

海外事業の売上高は前年比32%増の130億6800万円、セグメント利益は11.5%増の14億500万円だった。前年度に物流倉庫の取得によって増床した内外釜山物流センターを中心とする韓国が増収増益に寄与。大手企業との輸入取引を拡大している米国や倉庫事業の業績が堅調に推移しているインドなども売上を伸ばした。

2025年12月期の通期業績見通は、売上高が1.8%増の387億円、営業利益5.8%減の39億円、最終利益が14.4%減の27億円と増収減益を予想した。

同社グループの主力である混載貨物の取扱数量は横ばいもしくは微減すると見込んだ。フォワーディング実輸出混載の低調は大半の海外拠点の実績に影響する面が大きく連結売上高は微増にとどまると予測した。利益は競争激化などによる売上総利益率の低下が見込まれ、積極的な人材投資、将来の成長に向けたシステム投資などによる販管費の増加を考慮して減益を予想した。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com