世界の海上貨物輸送市場は30年に8.7億ドル規模に

調査・データインドの調査会社のバリュエイツ・リポーツは、世界の海上貨物輸送市場は、2024年に7億5380万ドルに達し、2030年には8億6910万ドルにまで成長するとの予測を公表した。

同社によると、海上貨物輸送市場は、効率的で費用対効果の高い輸送手段に対する需要の高まりにより、大幅な成長が見込まれる。さらに、世界貿易協定の拡大や電子商取引（EC）の普及、自動車や農業などの主要産業の成長によって海上貨物輸送サービスへの需要がさらに高まるとともに、各企業がシームレスな物流やリアルタイムの可視性、顧客中心のサービスに重点を置くことで、市場は拡大を続けていく。

特に成長を続けるEC部門は、オンラインによる小売活動の急増によって効率的で信頼性の高い輸送システムへの需要が高まっている。AmazonやAlibaba、ShopifyなどのECプラットフォームの急成長も中小規模の貨物量の増加につながっている。さらに、越境ECの増加で、堅牢な国際輸送ネットワークと合理化された物流プロセスも求められている。

地域別に見ると、欧州は戦略的な立地や強力な産業基盤、広範な海上ネットワークによって市場の35%を占めている。これに続いて北米と中国が、それぞれ20％のシェアを占め、両地域の充実した港湾インフラと、他国との強力な貿易関係が市場での立場をさらに強固なものにしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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