中国ECは2兆ドルへ成長、フェデックスが白書で予測

国際フェデックス・エクスプレス（米国）がこのほど発表した白書「注目すべきEC（電子商取引）のメガトレンド」によると、中国でのEC市場規模は2020年の1兆3000億ドルから2025年までに2兆ドル程度にまで増加するとの見込みを示した。同社は「世界の越境ECにおけるトレンドの最も大きな動きを考察するもの」としている。

白書では、世界最大のEC市場である中国で起きている7つの重要なトレンドに関して言及。シェアリングエコノミーや消費者の時間節約に対する意識の高まりといった動向が、アジア太平洋地域など他の地域に及ぼす影響について焦点を当てている。

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新型コロナウイルス感染拡大が、世界的なEC拡大を後押ししたことも指摘した。今後5年間で、グローバルなEC市場の伸び率は平均47％が見込まれ、このうちアジアが51％と牽引し「中国が他のアジアの成長を凌駕する」との見方を示した。アジア以外の市場でも、ヨーロッパが42％、北米が35％に上ると推計した上で、世界の物流市場は2028年までに1188億4700万ドルに達すると予測した。