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センコー、コンテナ換装可能な浜松中継拠点開設

2025年2月14日 (金)

▲記念植樹に臨む(右から)ランテック・舛元健了社長、センコー・杉本健司社長、センコーグループホールディングス・福田泰久社長

拠点・施設センコー(東京都江東区)は14日、「新東名浜松PDセンター」の竣工式と内覧会を行った。同センターは東名自動車道・浜松EXPASAのスマートインターチェンジ(IC)から至近の立地で、東京-大阪間などでの輸送の中継地点として利用される。敷地内には中継輸送専用施設「TSUNAGU STATION」(ツナグステーション)が併設されており、すでに昨年8月に先行オープンしている。


▲新東名浜松PDセンター

ツナグステーションはトラクターヘッド換装を行うことができる施設で、例えば、東京から来たトラックがここで大阪行きのコンテナを切り離し、東京行きのコンテナをつないで折り返し運行を行うことができる。同様に関西方面から来たトラックはここで東京行きのコンテナを切り離し、関西向けのコンテナをつないで戻ることができる。これにより、日帰り運行が可能になり、ドライバーの超過労働時間を短縮するとともに、労働負荷を低減させることができる。

また、構内には休憩室、シャワー室などを完備したアメニティ施設を建設。「高速道路のサービスエリア(SA)、パーキングエリア(PA)では貨物車両の駐車スペース不足が問題化しているが、そうした課題を解決したい」(センコーグループホールディングス・福田泰久社長)という狙いもあるのだという。

同施設はセンコーが運用するほか、センコーグループで食品物流を手がけるランテックが静岡では初となる拠点を構える。施設はほかの物流企業なども利用可能。センコー・杉本健司社長は「物流を止めないことが我々の使命。そのためにも中継施設のような社会インフラを整備していく必要がある」と、同施設の意義を強調した。内覧会では他社間のコンテナの換装の例として、ツナグステーションでのセンコーとフジトランスポートのトラックがコンテナを付け替えのデモを実施。実際の換装のオペレーションを披露した。

■上空からの映像

新東名浜松PDセンター概要

・所在地:静岡県浜松市浜名区都田町7816-1
・建物構造:鉄骨造 地上6階建て
・敷地面積:1万6700平方メートル
・延床面積:3万4272平方メートル
・設備:貨物用エレベーター、垂直搬送機、仮眠室など
・開設時期:2025年2月

「TSUNAGU STATION浜松」概要

・所在地:静岡県浜松市北区都田町7816-1
・敷地面積:1万5000平方メートル
・設備:トラック駐車場(50台)、アメニティ施設(シャワー、更衣室、休憩スペース、トイレ)
※開設時は駐車場のみ先行オープン
・開設時期:2024年8月

▲ヘッド換装のデモを行った本舗レンタリース(奈良市)の中井大介営業部長(トラックユーチューバー・本舗なっかさん)と、同社社長の川上泰生氏。「浜松PDは大阪と東京の真ん中にあってICも至近と魅力的な施設。長距離輸送が難しくなった今、こうした中継拠点は増えて行くに違いない」(川上氏)

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