調査・データQY Research(東京都中央区)は17日「フォークリフトの世界市場レポート2025-2031」の調査レポートを発表した。同レポートでは、フォークリフトの世界市場規模について年平均成長率(CAGR)3.9%で成長し、今後数年間は2030年までに399億米ドルを超えると予想している。
市場のトレンドとして、排ガス規制と持続可能なオペレーションへのニーズを受け、環境・省エネ上の利点を活かしフォークリフトの電動化が進んでいる。また、自動搬送車(AGV)と自動フォークリフトが急速に成長することでマテリアルハンドリング産業が作業効率を大幅に向上。さらにオンラインショッピングの台頭により、物流・配送センターにおける倉庫自動化およびフォークリフトの需要が持続的に増加している。また、新興経済圏における都市化の加速に伴い、建設、物流、その他の産業におけるフォークリフトトラック需要が成長し続けている。
また、インテリジェント・フォークリフトの開発が進んでおり市場を牽引すると見込んでいる。自動化やリアルタイム・データ、接続機能を備えたフォークリフト機器は運転効率を向上させるだけでなく、運転コストを削減も期待されている。
一方、電動フォークリフトや自動フォークリフトは初期コストが高いため、中小企業での導入に歯止めをかけている。電動フォークリフトはバッテリー稼働時間が限られており交換コストが高い。さらに特定の地域では十分な充電インフラが整っていないといった課題も抱えている。
世界のフォークリフト市場では、トヨタ(愛知県豊田市)、キオン(ドイツ)、ユングハインリッヒ(ドイツ)などの世界的有名ブランドと安徽和力(中国)、杭州フォークリフト(中国)などの大手企業が市場で地位を占めており、同社の調査によると2023年にはこれら上位5社が市場シェアの60%を占めた。
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