ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

ロート製薬、SC管理効率化にResilireを導入

2025年2月18日 (火)

サービス・商品サプライチェーン(SC)リスク管理クラウドサービスを展開するResilire(レジリア、東京都港区)は18日、ロート製薬(大阪市生野区)が、同社のサービスを導入したと発表した。同社は同サービスを多くの製薬会社に提供し、医薬品の安定供給体制構築を支援するとしている。

近年、日本では医薬品の安定供給が課題となっており、一部の医薬品は品不足のため、医療現場に行き届かないという問題も生じている。その原因の一つにSCの複雑化があり、医薬品の品目が増える一方、海外から調達される医薬品も増えている。

国も対策に乗り出しており、法改正によって、医薬品メーカーや卸売り会社に対し、安定供給体制の管理責任者の設置や安定供給のための手順書の作成などが求められる見通しとなっている。このため、複雑化したSCをいかに効率的に管理し、SCリスクを低減していくのかという点が、製薬業界全体の課題になっている。

同社の「Resilire」は、こうしたSC上の課題を解決するシステムで、社内に散在する情報を一元管理し、SCを可視化する。これによってSCのどこに潜在的なリスクがあるのか把握しやすくなり、リスク評価やリスク低減のための取り組みも円滑に進められる。

また、製造所はマップ上に可視化され、リスクが顕在化した際は自動で通知されるため、リスクを効率的に早期検知できる。リスク発生時に生産への影響を自動で調査する機能もあり、在庫確認や代替調達先の検討といった初動対応もサポートする。

ロート製薬では「まずはSC情報を属人的な管理でなく、しっかりとしたシステムで管理し、可視化していきたい。危機対応についても、人海戦術的な対応でスピードも遅いという課題があるが、システムの活用で効率的に進めていけると感じている」などとしている。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com