サービス・商品タノム(東京都渋谷区)は26日、卸業者向けの販促・受発注システム「TANOMU」において、低ロット発注による配送効率の低下を防ぐ新機能を追加すると発表した。最低注文金額の設定や送料の自動適用機能を搭載し、物流業界の輸送力低下問題に対応する。
今回の新機能では、一回の発注に対し最低注文金額を設定することが可能になった。例えば、最低注文金額を5000円に設定すると、発注側は5000円以上でなければ注文できない。また、注文合計金額に応じた送料の自動適用機能も追加され、1万円以上の注文で送料無料、それ未満では送料が発生する仕組みを採用する。これにより、発注者に対しまとめ買いを促し、配送効率の向上を図る。さらに、従来は手作業で行っていた送料の計算をシステムが自動処理することで、受注業務の負担軽減にも貢献する。
2024年4月からトラックドライバーの時間外労働の上限規制が適用され、「物流の2024年問題」として輸送能力の不足が深刻化している。卸企業においても、自社配送のドライバー不足や人件費の高騰、運送会社の料金引き上げが課題となっており、同社は一回の配送ごとの積載量を増やすことで、配送頻度を抑え効率化を図る。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com