認証・表彰広島市立大学(広島市安佐南区)など4者は7日、ウェアラブルデバイスの信号規格「IEC 63430」が国際標準規格として成立したと発表した。異なるメーカーの医療機器でもデータ連携が可能となり、医療・介護分野での活用に期待が集まる。
この規格は広島市立大学、TIS、エー・アンド・デイ、帝人の4者が共同開発し、2021年に国際電気標準会議(IEC)へ提案。「コンテナフォーマット」と呼ばれる技術により、各社の医療機器から得られるセンサ信号を共通の形式で処理する。
近年、生体情報を計測するウェアラブルデバイスの普及が加速している。しかし、メーカーごとに異なる信号形式を採用するため、複数機器の同時接続やデータ共有に課題があった。新規格の採用で、国内外での機器連携が容易となり、遠隔医療の普及にも弾みがつく。
4者は「センシングIoTデータコンソーシアム」を中心に普及活動を推進。医療分野に加え、製造、流通、金融など幅広い分野での活用を見込む。また25年度には、データを安全に保管する「セキュアなセンサデータストアシステム」の標準化も目指す。Society5.0の実現に向け、日本発の技術革新として注目を集めている。
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