拠点・施設食品物流を手がけるアサヒロジスティクス(さいたま市大宮区)は11日、ドライバー専用研修施設「滑川福田センター」(埼玉県滑川町)の機能強化に向けた取り組みを1日より開始したと発表した。

▲「滑川福田センター」のイメージ(出所:アサヒロジスティクス)
第1弾として、指導員5人を増員。これは企業内大学「アサヒ人財育成大学」(ALU)での従業員の発案により実現したもので、今回増員した指導員のうち4人は、同社のドライバーサポート制度「セーフティ・アクション・インストラクター(SI)」の認定者から登用された。残り1人はサービスドライバーからの登用となり、同社では初の試みとなる。
この取り組みの背景には、物流業界が直面するドライバー不足がある。同社は20年前からこの課題を懸念し、対策を講じてきた。2017年3月に開設した滑川福田センターはその中心的役割を担っているが、今回の取り組みではまず、よりスピード感をもったドライバーデビューのサポートを目指す。また、トラック運転未経験者の事故対策を進めるとともに、サービスドライバー定着率の向上という課題へも対応していく。
同施設の設置により、新人研修の受講人数を1回あたり上限12人から8人に減らし、実車の乗車研修時間を充実させる。また、センターを365日稼働体制に変更し、年間研修回数を50回から89回に増加(上限600人から712人へ)させ、指導員5人の増員を行う。
同社は今後、研修体制の強化(今回実施)、研修内容の強化(2025年10月以降に新カリキュラム開始予定)、研修環境の強化(5月より随時実施)の3つを柱とした取り組みを進めていく。
滑川福田センターは総延長700メートル、直線130メートル、外周400メートルを有し、S字コースやクランク、坂道発進コースなどを備える。同センターでは、トラック運転経験の有無にかかわらず、同社に入社したドライバー全員が新人研修を受講しており、これまでに3000人以上のサービスドライバーが受講している。
アサヒロジスティクスは、1600台のトラックと2500人超のドライバーを擁し、毎日500万人の食生活を支える物流インフラ企業として、未経験者や女性、若年層のトラックドライバーデビューをサポートする体制の整備を進めている。
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