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センコー、家庭紙卸のアストを買収

2013年9月20日 (金)

M&Aセンコーは20日、家庭紙専門卸・アスト(大阪市中央区)の株式の過半数を10月下旬に取得し、子会社化すると発表した。商流・物流一体型のビジネスモデルを構築するため、資本業務提携を結ぶ。

アストは国内最大規模の家庭紙専門商社として、商品開発から調達・物流・販売までを一貫して行っており、取引企業と共同で新製品開発を行うなど製造と量販・小売店への商流、物流の直納入ができることを強みとしている。

センコーが持つ量販・小売分野の物流ノウハウと、アストの持つ小売業界などへの販売力を一体化させ、商品の企画・調達からエンドユーザー配送まで、海外を含めて製造から販売までワンストップの商流・物流一体型のビジネスモデルを構築する。

具体的には、センコーがアストの仕入れメーカーなどからの商品調達物流、得意先への高度な納品サービスを提供し、アストの販売力強化に寄与するとともに、アストの取引先を中心に物流事業の拡大を目指す。

また、アストの持つ独自商品を自社グループの商事・貿易部門と連携させることで、商事・貿易事業の拡大につなげる。

アストは、既存得意先に対する商品企画・販売機能、調達サポート機能を強化・発展させて信頼関係を構築するともに、センコーの物流・情報機能を活用することで、コスト低減と製造から販売まで一貫した最適な物流システムの構築、センコーグループの量販・小売顧客への販売を通じ、事業拡大を目指す。

株式は、アストの林裕之社長が代表を務める不動産会社から、甲種類株式を含めて総額35億4800万円で取得、普通株式の所有割合が52.1%、甲種類株式の所有割合が75%となる。