M&A物流施設への投資に特化した三井物産系の日本ロジスティクスファンド投資法人(JLF)は12日、千葉県印西市の物流施設を取得する一方、愛知小牧市の物流施設を売却すると発表した。いずれも今月中の引き渡しを予定している。
発表によると、印西市の印西物流センターを、SGホールディングスの完全子会社、SGリアルティ(京都市南区)から13億1300万円で取得。小牧市の小牧物流センターを、23億5000万円で売却する。譲渡先は国内の特定目的会社だが、相手の同意が得られなかったとして明らかにしていない。
印西物流センターは、国道16号まで5.7キロ、千葉県内陸部と東京都東部や成田国際空港を結ぶ国道464号(北千葉道路)まで3.5キロと、一般幹線道路へのアクセスに優れており、首都圏東部の消費地をカバーする地域配送拠点として利便性が高く、成田空港の航空貨物の中継拠点としても機能する。
施設は延床面積5321平方メートルの平屋建て倉庫で、現在、アパレル物流のニューウェイ(千葉県浦安市)が全棟利用している。日本ロジでは、周辺相場と比較して賃料ギャップがあり、将来の収益性向上が期待できるとしている。
売却する小牧物流センターは2007年に取得。入居テナントの食品卸業大手、日本アクセス(東京都品川区)との間で、市場賃料の上限レンジと考えられる賃料水準で再契約できたことから、資産価値が最大化したとして売却を決めた。保有期間中のIRR(内部収益率)は5.0%の見込みとなる。
印西物流センターの引き渡し日は今月19日、小牧物流センターの譲渡日は28日を予定している。
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