事件・事故自動車用ばねを生産する中央発条の藤岡工場(愛知県豊田市)で今月6日、従業員1人が死亡し、2人が負傷する爆発事故が起こり、事故原因の調査や安全確認を行っている同社は12日、被災したライン以外での生産を前日から再開したと発表した。事故原因の究明と再発防止策については、調査が完了しだい、改めて公表するとしている。
事故は6日8時ごろ、同工場第3工場内の冷間コイルラインの集塵機で発生。爆発による火災が起き、建屋の一部が損傷した。この事故で、現場にいた従業員1人が死亡し、2人が負傷した。
事故後、同社は同工場内の集塵機の安全確認を行っていたが、損傷を受けた生産ライン以外のラインについては、設備点検や動作確認が終了し、安全が確認されたため、11日15時から生産を再開した。
また、集塵機の点検・清掃マニュアルを新たに作成。今月8、9日には国内にある4工場と子会社にあるすべての集塵機129台について、生産ラインを止めたうえで、点検や清掃を行った。
同工場の事故によって、自動車メーカーへの部品供給が滞り、メーカーでは工場が稼働中止になるなどの影響がでている。同社では、代替生産が可能な製品については、既に代替生産を開始しており、部品の供給を急ぐとしている。
工場の一部再開にあたって、同社は死亡した従業員の遺族や負傷した2人、近隣住民や関係者への謝罪のコメントを発表。「安全を最優先して、建屋、設備の損傷状態を確認しながら事故原因の究明、対策、生産の復旧に努めていく」などとしている。
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