M&Aヤマトホールディングス(HD)は14日、連結子会社のヤマトクレジットファイナンス(YCF、東京都豊島区)の保有全株式を、ノジマの特別目的会社NJM5へ譲渡すると発表した。ヤマトHDはYCF株の70%を保有しており、譲渡価額は35億円。株式譲渡は9月1日を予定し、実行後にYCFはヤマトHDの連結範囲から外れる。
ヤマトHDは、資本コストを上回る資本収益性の早期実現に向け、エクスプレス事業など基盤領域の収益性回復と、事業ポートフォリオの見直しを進めている。今回の譲渡もその一環で、コントラクト・ロジスティクス事業やグローバル事業など成長領域へ経営資源を集中させる狙いがある。
YCFは1974年設立で、個別信用購入あっせん、企業間売掛決済、売掛金・動産担保融資、集金代行などを手がける。近年はIT決済事業者などとの競争が激化し、AI(人工知能)を含む継続的なシステム投資や金融実務ノウハウの強化が必要になっていた。ヤマトHDは、グループ外のパートナーに事業を承継することがYCFの成長に適すると判断した。
譲渡先となるノジマは、デジタル家電専門店を中心に店舗網を持ち、金融事業のプラットフォーム拡充を進めている。ノジマ側は、YCFの後払い決済、法人向け掛け払い、売掛債権管理などの機能を取り込み、販売・決済・回収を一体化したサービスの提供やBtoB事業の拡大につなげる考えだ。
ヤマトHDにとっては、YCFの有利子負債316億円がオフバランス化される点が大きい。グループの投下資本を圧縮し、ROIC(投下資本利益率)の改善を図る狙いだ。一方で、27年3月期第2四半期に関係会社株式売却損として90億円を特別損失に計上する見込み。税金費用の減少などを考慮した最終利益への影響は、マイナス80億円となる。
これに伴い、ヤマトHDは27年3月期通期業績予想を修正。売上高は従来予想から20億円減の1兆9180億円、営業利益と経常利益はそれぞれ420億円で据え置く。最終利益は従来予想の240億円から160億円へ引き下げた。
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