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日本電産サンキョー、三菱マテリアル子会社を買収

2013年9月26日 (木)

M&A日本電産は26日、子会社の日本電産サンキョーが三菱マテリアルから三菱マテリアルシーエムアイの全株式を取得することに合意し、同日付で三菱マテリアルと基本合意書を締結したと発表した。年末までのクロージングを目指す。

サンキョーは、主要事業分野ごとにM&A戦略を進めており、昨年10月には製品ポートフォリオの転換を図るため、韓国の家電用ユニットメーカー「SCD」に資本参加し、子会社化して家電・住設分野を強化してきた。シーエムアイの買収は、車載分野の強化を図り、さらにポートフォリオの転換を加速する狙い。

サンキョーが強みを持つ小型小径のステッピングモーターは、主にパソコン、デジタルカメラ、ゲーム機などに使用されているが、これらの製品市場が成熟していることから、ステッピングモーターを使用する新市場へ参入することを検討していた。

シーエムアイの事業は、主にモーター事業と電気接点事業で構成されており、売上構成もそれぞれ50%となっている。同社のモーター事業は、サンキョーがこれまで参入していない車載用などの中径ステッピングモーターを主力としており、製品面の競合はほぼないことから、製品ラインナップの拡充を見込めると判断した。

また、シーエムアイを子会社化することにより、サンキョーは月産3500万台以上の高い生産能力と内製設備を活用し、競争力の強化につなげる考え。