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ラサール・三菱地所、相模原2件目の大型施設着工

2013年10月4日 (金)
ロジポート橋本の完成予想図

ロジポート橋本の完成予想図

ロジスティクスラサールインベストメントマネージメント(米国イリノイ州シカゴ)と三菱地所は4日、神奈川県相模原市で新たな複数企業向けの大規模物流施設「ロジポート橋本」に着工した。2015年1月末に竣工する。

同市でラサールと三菱地所が物流施設を共同開発するのは、8月に竣工した「ロジポート相模原」に続いて2件目。今回着工したロジポート橋本は、高スペックの物流施設機能と1フロア2万6000平方メートルの大規模スペースに加え、JRと京王線のターミナル駅として賑わう橋本駅の徒歩圏内に立地するロケーションが特徴的な施設として、注目を集めるとみられる。

圏央道相模原愛川ICが開通したことで首都圏と西日本の結節点となり、首都圏を広域にカバーする戦略拠点として運用できるほか、圏央道前線が開通すれば、北関東、甲信越エリアへの配送もカバーできるようになる。

建設地の相模原大山工業団地は国道16号線に面し、40フィートコンテナ車などの大型トラックによる24時間オペレーションも可能。

施設は1フロア2万6000平方メートル(7860坪)で、最小化しつけ区画は2500平方メートルから対応。大型ランプウェイが上り・下りそれぞれ1基を備え、各階に大型車が着床可能なトラックバースを配する。

10メートル×11.4メートルスパン、梁下有効高5.5メートル、1平方メートルあたりの床荷重1.5トンと汎用性が高いスペックとなっており、売店、シャワー室、休憩室など施設内従業員向けの共用施設も完備する。

さらに、外周ランプ部を含めて免震構造を採用したことにより、ランプ動線の寸断といった災害時の事業継続性リスクを回避するとともに、72時間対応の非常用発電機や水・食料などの備蓄庫の設置など、BCP(事業継続計画)を考慮した災害性の低い倉庫となる。24時間監視体制の防災センターを設けることで、24時間のオペレーションを支援する。

このほか、建築環境・省エネルギー機構(IBEC)認証によるCASBEE新築「A」ランクを取得する方針で、敷地西側の一部を歩道・緑地として一般開放するなど、周辺環境にも配慮する。

■中嶋康雄ラサール不動産投資顧問社長兼CEOのコメント
「相模原エリアでは、まだ潜在的な需要が見込めると考えている。このような良好な立地に免震構造を採用したことで、災害時の事業継続性や働く方々と荷物の安全確保に貢献する施設となっている」

■田島穣三菱地所常務執行役員のコメント
「物流業界では、通販やEコマースの拡大、物流の効率化を意識した移転集約への取り組みに伴い、多様なニーズに対応できる物流施設への注目が高まっている。一方、不動産投資市場でも投資家からの注目を集め、物流リートの上場が相次ぐなど、多方面で物流施設へのニーズが高くなっている。当社はこうした物流事業を取り巻く多くのニーズに応えるとともに、日本経済を支える産業インフラとして最新の物流施設を供給するため、総合ディベロッパーとして培ってきたノウハウを活用しながら、今後も積極的に開発に取り組んでいく」

■ロジポート橋本の概要
所在地:相模原市緑区大山町403-1
敷地面積:6万7746平方メートル(2万493坪)
延床面積:15万7000平方メートル(4万7492坪)
構造:RC-S造(一部S造)地上5階建て、免震構造
設計監理監修:三菱地所設計
設計施工:大林組
用途:マルチテナント型物流倉庫
着工:2013年10月4日
竣工:2015年1月末
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