環境・CSR商船三井は26日、米国のCapturaと、海水からCO2を直接回収する「Direct Ocean Capture(DOC)」技術に基づくCO2除去クレジットの購買契約を締結したと発表した。DOC由来のCO2除去クレジット契約は世界初。併せてアジア地域での事業開発を目的としたパートナーシップに関する覚書も交わした。
今回の契約により、商船三井はCapturaから2030年までに3万トンのCO2除去クレジットを購入する。DOCは、電気透析技術で海水からCO2を分離・回収し、処理後の海水は海へ戻す仕組み。同社はこの取り組みを通じて、「2030年までに累計220万トンのCO2除去に貢献する」という環境ビジョンの達成を目指す。
物流業界においては、こうした技術ベースのカーボンクレジット活用が注目されており、従来の排出削減策と組み合わせてサプライチェーン全体の脱炭素化を促進する。同社は、脱炭素技術への投資会社「MOL Switch LLC」を通じてCapturaへ出資しており、海上輸送にとどまらない社会インフラ企業への転換を図る。
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