調査・データHacobu(ハコブ、東京都港区)は27日、トラックドライバーの働き方に関する実態調査の結果を公表した。同調査によると、トラックドライバーの年間残業時間の上限規制が強化された2024年4月以降もドライバーの過半数が1日あたり1時間以上の荷待ちを余儀なくされており、拘束時間伸長の要因の1つになっている事態が明らかとなった。
同社の『「2024年問題」から1年。トラックドライバーの働き⽅に関する実態調査』はことし3月3日から5日にかけて、同社の会員登録者を中⼼とした全国のトラックドライバーを対象にインターネット経由で実施。ドライバー1271人から回答を得た。
「1⽇あたりの平均荷待ち時間」についての問いでは、「1時間-2時間未満」との回答が最多(38.5%)だったが、「2時間以上」(15.6%)を合わせると過半数が1時間以上の荷待ちを経験していることがわかった。「仕事で負担に感じること」は、「荷待ち時間が⻑い」(49.9%)が最も多い回答で、「給与が労働に⾒合わない」(42.2%)、「付帯作業が多い」(41.1%)と続く。ドライバーにとって「荷待ち時間の⻑さ」が最も⼤きなストレスとなっている。
「荷主の対応で改善してほしい点」は、「待機場所の確保」(63.0%)、「待ち時間の短縮」(60.1%)との回答がいずれも6割超に上った。「業務改善の要望や仕事を受けないよう相談したのはどのような内容か」という問いには、「荷待ち時間が⻑い」(62.6%)や「付帯作業(荷下ろし‧検品‧仕分け等)が多すぎる」(51.9%)、「受け⼊れ態勢が悪い」(38.6%)、「予約‧配⾞の融通がきかず、スケジュールが組みにくい」(25.8%)といった意⾒が寄せられた。
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