ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

トルビズオン、ドローンによる通信機器搬送を実証

2025年3月31日 (月)

(出所:トルビズオン)

調査・データトルビズオン(福岡市中央区)は3月31日、福岡市西区玄界島で20日に行われた大規模防災訓練において、大型物流ドローンを用いた衛星通信機器「Starlink」の搬送と、通信復旧支援の実証を実施したと発表した。ドローンは福岡市本土から海上3.8キロを飛行し、災害時を想定した通信手段の迅速な確保を実現した。

使用された機体は最大積載40キロ、航続距離16キロのDJI製「FlyCart30」。同社はこのドローンにStarlink端末を搭載し、地震と津波によって通信が途絶したという想定のもとで運搬を行い、現地住民によって端末が受け取られ、数分でインターネット接続が回復した。NTTドコモやNTTインフラネットなどと連携し、docomo skyのLTE上空利用プランを活用した遠隔監視体制を構築。レベル3.5飛行による非視認環境での運用が試行された。

物流面では、船舶やヘリの使用が困難な災害直後でも、ドローンによる空輸がライフライン維持に有効であることが示された。同社はこれまでにも福岡県や佐賀県でAEDや飲料水の搬送を実施しており、今回の成果は離島や山間部における緊急物資輸送の実用性を証明した。ドローンと衛星通信、地上インフラの連携によって「運ぶ・つなぐ・伝える」機能が一体的に稼働する物流モデルとして注目される。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com