拠点・施設第一生命保険(東京都千代田区)は3月31日、佐賀県鳥栖市に同社初の九州の物流施設「D-LIFELOGI鳥栖」が完成したと発表した。九州センコーロジ(佐賀県基山町)がテナントとして入居し、同社の物流基幹拠点として活用する。

▲D-LIFELOGI鳥栖(出所:第一生命保険)
新施設は鳥栖ジャンクションに近接し、福岡県の主要物流拠点である博多港や福岡空港へのアクセスが良好。九州全域への効率的な物流ネットワークを構築できる立地だ。敷地内の交通動線を最適化し、大型車両がスムーズに出入りできる。延床面積4万5552平方メートルの大規模施設には、最新の物流機能を完備。さらに、72時間連続稼働可能な非常用自家発電設備と自家給油スタンドを備え、災害時には地域の救援物資保管・供給拠点として機能するよう設計した。
九州センコーロジは既存の複数の物流拠点を本施設に戦略的に集約し、地域全体の輸送網の効率化と最適化を図る計画だ。施設内には全天候型の屋内低床接車バースを複数設置した。雨天時でも安定した配送業務を効率化できる。また、最新のロジスティクス管理システムの導入により、輸送時のリードタイムの大幅な短縮を目指す。同時に、効率的な配送ルート設計によってCO2排出量の削減にも積極的に取り組んでいく方針だ。
第一生命は従来、首都圏を中心に物流施設への投資戦略を展開してきたが、近年の九州地方での物流需要の著しい拡大と地域経済の活性化を受け、同地域への戦略的投資を決定した。施設運営では、物流施設管理で豊富な実績を持つecoプロパティーズ(東京都千代田区)がアセットマネジメント業務を一括で担当し、効率的な運営と安定した収益性を確保する。第一生命は今後も、各地域の多様な物流ニーズの変化を的確に捉え、地域特性に応じた最適な物流施設投資を積極的に展開する。これにより、地域社会の持続可能な発展への貢献と長期的な安定収益の確保という二つの経営目標の達成を目指す。
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