
(出所:プロロジス)
財務・人事第一生命保険とプロロジス(東京都千代田区)は21日、東京都品川区の物流施設「ジャパン大井倉庫」に共同で161億円を投資したと発表した。施設名称を「DLプロロジスパーク東京品川」と改め、2社共同で運用する。
施設は首都高速道路湾岸線の大井南インターチェンジから1.5キロと都心へのアクセスが良好で、付近のターミナル駅からもバスが発着するなど労働力を確保しやすい立地だ。近年のEC(電子商取引)需要の増加に伴い在庫スペースの需要も高まることから、両社は今後も高い収益性を見込めると判断して投資を決めた。

▲大井ふ頭に立地している(出所:プロロジス)
第一生命は保有不動産ポートフォリオの中長期的な収益性・資産価値の向上やリスク分散の観点から、中核となる投資対象である大規模オフィス以外にも、物流施設などへの分散投資にも取り組んでいる。物流不動産のトップリーダーであるプロロジスとの共同投資を機に物流施設投資に対するノウハウを蓄積し、長期安定的な投資収益を目論む。
プロロジスは自社ブランドである先進的物流施設「プロロジスパーク」や都市型物流施設・ビジネス拠点「プロロジスアーバン」を全国的に展開する。一方で、今回他社の物流施設を取得した背景として、東京湾岸部や都心部に近い一等地の物流施設開発用地が限られている現状がある。プロロジスは「第一生命との共同投資で競争力の高い物流施設を取得したことで、ポートフォリオの充実化を図り、多様化する物流ニーズに応えていく」としている。