丸全昭和運輸の9次中計、売上高1760億を目標

調査・データ丸全昭和運輸は3月31日、2025年度から27年度まで3か年の第9次中期経営計画を公表した。3PL事業の強化を図り、27年度には売上高1760億円、経常利益185億円の達成を目指す。

同社によると、24年度の売り上げと経常利益は。売上が鈍化した影響で8次中期経営計画の目標を下回った。3PL事業の売り上げが拡大したものの、グローバル事業では海外現地法人の売り上げに課題が残った。

こうした振り返りを受け、新たな中期経営計画では、長期的に目指す姿として「テクノロジーと現場力で顧客の未来を創造するロジスティクスパートナー」を掲げ、基本戦略として、カーボンニュートラルや循環型社会に貢献する物流の構築などSDGsを意識したビジネスの展開のほか、海外物流企業とのアライアンス強化などグローバル物流の拡大を挙げた。

具体的な重点施策については、「売上の拡大」「事業競争力の強化」「企業基盤の変革」を掲げ、特に3PL事業については、「より広範囲の荷主を獲得するため、業界単位でターゲットを定め、3PLと共同物流のノウハウを融合した提案で売上拡大を目指す」とした。

また、今後の成長が予想され、同社の物流ノウハウが活用できる分野として産業機械、半導体材料、蓄電池、電子部品、サーキュラーエコノミーを挙げ、差別化を進めている危険物、農産物の分野とともに、高品質な物流サービスの提供を図る。

東京・名古屋。大阪の幹線輸送では、危険物取扱いや品質などの強みを生かして集荷に注力。グローバル物流事業では、海外現地法人や海外パートナーとの連携を進め、主要荷主の海外物流ニーズに応える提案で売上を伸ばすとした。

3か年の投資計画についてはDXへの投資を含めて400億円。M&Aで100億円を見込んでいる。

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LOGISTICS TODAY編集部
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