ミスミ、米Fictiv買収で機械部品デジタル調達を強化

M&Aミスミグループ本社は17日、米国のカスタム機械部品のオンライン調達サービス会社フィクティブ（米国）を買収すると発表した。買収額は3億5000万ドル（501億円）で、米国子会社のMISUMI Investment USA Corporationを通じて実施する。買収に関する合併契約を同日締結した。

フィクティブは2013年設立で、米国・中国・インド・メキシコの4拠点に400人の従業員を擁し、世界250社の製造業パートナーネットワークを構築している。同社のカスタム機械部品オンライン調達サービスは近年成長を続け、高度な技術力と顧客サービス体制を確立した。

ミスミは国内外17万ユーザーを持つオンライン調達サービス「meviy」（メビー）を展開し、4年連続で国内シェア1位を獲得している。meviyは機械部品の設計データをアップロードするだけで即時見積もりと最短1日出荷を実現し、調達時間を9割削減する。

今回の買収により、ミスミは設備製造から商品開発領域まで事業範囲を拡大する。両社は商品カテゴリーや展開地域で補完関係にあり、シナジー効果を見込む。インダストリアル・オートメーション産業の非効率解消を目指し、グローバル31.8万社以上（2024年3月時点）に機械部品や工具・消耗品を販売している。今後もフィクティブとの統合によりデジタルサービスを強化し、顧客の利便性向上に取り組む。

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LOGISTICS TODAY編集部
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